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人荷用エレベーター

人も荷物も安心・快適

私達は「事務所・テナント・倉庫」がミックスした複合施設など、今日の進化した建物に必要なエレベーターの技術を独自に培ってきました。
そして薄型トランクションマシンを採用した機械室レス技術と荷物用エレベーター製造の豊富な経験を融合し、荷役時の強度を向上させた人荷用エレベーターを発売しました。
このエレベーターは利用者の快適な移動はもちろん、荷物の運搬性も兼ね備えたマルチパーパス(多目的)な性能を持ち、建物の価値と利便性のさらなる向上のために活躍いたします。

  • 二方向出入口タイプもご用意しています。(有償付加仕様)
  • 遮煙戸対応も可能です。当社の技術員までお問い合わせください。
Product features

機種選定のポイント

かご寸法と積載質量および定員

  1. 機種一覧表の標準かご寸法から積載質量、および定員に見合ったかご寸法を設定します。
  2. 台車等による荷物の積み込みは、1回の積み荷を500kg以下に分けて行ってください。500kgを超える場合は当社技術員にご相談ください。
    積載質量1000~2000kgにおいて、1回の積み荷は500kgを超え1000kg以下(台車重量を含む)に対応できる床構造とします。(有償対応)
    詳細は当社技術員までお問い合わせください。
  3. 一般的に台車の車輪径は、敷居間ギャップ(標準30mm)の通過時、出入口床とかご床との段差を考慮しØ160mm以上のゴムタイヤ径を推奨します。
  4. 人荷用エレベーターでは、フォークリフト乗り込みによる荷役はできません。
    (平成12年建設省告示第1415号第二号)
機種選定フロー

速度

定格速度45~60m⁄minから速度を選択してください。60m⁄minを超える速度のエレベーターをご要望の方は、当社技術員にご相談ください。

速度選定フロー

運転方式

1. 乗合方式

乗かごの運転方向と同方向のホール呼びに順次応答しながらサービスを行います。

2. 反転機能

運転方向に呼びがなくなると、運転方向を自動的に反転して、反対方向の呼びに応じます。

3. 待機

すべての呼びにサービスした後は、最後にサービスした階で戸を閉めて待機します。
ただし、特定の階または出発階に戻って待機させることもできます。

(出発階): 標準は「無」とします。
交通需要が特に出発階に集中していて出発階にエレベーターを待機している効率が良い場合は出発階を指定ください。

4. 戸の開閉

行き先階の呼びを登録するだけで戸閉め、出発、停止、戸開きなど一連の動作を自動的に行います。

人荷用エレベーターの基本仕様

1. 軽故障時最寄り階着床装置

運転中に一時的な故障で停止した場合、安全装置が正常であることを確認後、最寄り階まで自動低速運転。閉じ込め事故を低減します。

2. 初期微動感知地震時管制運転(リスタート機能付き)

地震発生時、初期微動(P波)をすばやく感知し、最寄り階で自動停止。戸を開き、強く揺れる主要動(S波)が来る前に利用者を避難させます。
主要動を感知しない弱い地震のときは、一定時間が過ぎた後、自動的に運転を再開します。
また、強い地震のときは、専門の技術者による点検が終わるまで、戸を閉じて運転休止します。
なお、地震時管制運転中に安全装置が一時的に動作し、階間に非常停止した場合でも、安全装置が正常に復帰すれば、最寄り階への運転を行います。(リスタート機能)

  • 予備電源が無い場合、停電時自動着床装置が必要となります。

3. ネクストドライブ

エレベーターが着床した際に、乗り場戸の敷居に物などが挟まり戸が開かない場合に、次の階へ行き戸を開きます。

4. 床合わせ運転(マイクロ運転)機能

荷役時において建屋床とかご床の段差が±15mmを超えた場合に、±10mm以内に自動調整します。

5.コレクチブコントロール

  • 複数の呼びに対して、かごの運転方向順にサー ビスする運転方式です。
  • 小口荷物を多階床にわたって運搬する場合に最適です。
  1. 戸は約5秒経過後に自動戸閉します。
  2. 所定時間内に荷扱いが完了しない場合は、かこ内操作 盤に設けられている 「開延長ボタン」を押すことにより、最大3分まで戸開状態を延長することができます。

人荷用エレベーターの有償付加仕様

1. 敷居間ギャップ10mm

敷居溝幅と、エレベーターのかごと階床のすき間(敷居間ギャップ)を10mmに設定。車いす使用の方や視覚障がい者の方の、乗り降りの際の不安感を軽減します。

  • 一部の敷居間ギャップは30mmとなります。

2. 火災時管制運転

火災が発生したとき、エレベーターを自動的に避難階に呼び戻し待機させます。

3. 遮煙性能付きエレベーター乗り場戸

エレベーター乗り場戸と三方枠、および乗り場戸と敷居の透き間を気密材で密閉。乗り場戸そのものに遮煙性能を持たせました。スライド式防火戸や防火シャッターなどが必要なく、乗り場周りのデザイン自由度が広がります。

  • 停電時自動床装置および火災時管制運転が必要となります。
  • 本仕様は上開き戸には対応いたしません。

4. 停電時自動着床装置

停電を検知した場合に電力電源をバッテリーに切り替え、自動的にエレベーターを最寄り階まで運行して待機させます。自家発電設備のない建物において、停電時のかご内に閉じ込められる不安を和らげます。

快適・安心機能

(●:基本仕様、◎:有償付加仕様)


仕様 内容





コレクチブコントロール
(全自動乗り合い方式)
行先階を登録するだけで、エレベーターの戸閉め、出発、到着、戸開きなど一連の動作を自動的に行います。エレベーターは乗り場の呼び登録、かご内の行き先ボタン操作による呼び登録をすべて記憶し、それに応じて運転方向の階床順にサービスをします。
かご内専用運転 乗り場の呼びに関係なく、かご内行き先ボタン登録だけの運転となります。



初期微動感知地震時管制運転
(P・S波感知<リスタート機能付き>)
地震の初期微動を感知し、かごを最寄り階に停止させます。
地震時管制運転
(S波感知<リスタート機能付き>)
地震感知器で地震の主要動を感知し、かごを最寄り階に停止させます。
火災時管制運転 火報連動接点入力または火災時管制スイッチの手動操作により、かごを避難階に呼び戻し待機させます。
自家発電時管制運転 停電時に、自家発電源の供給を受け管制運転します。
停電時自動着床装置 停電を検知したらバッテリーに切り替わり、かごを最寄り階に停止させます。



ドア過負荷反転装置 戸の開閉時に戸に加わる外力が所定の値を超えた場合に戸が反転します。
かご内停電灯
(バッテリー自動充電式)
停電時にバッテリーで停電灯を点灯します。
ネクストドライブ エレベーターが着床した際に、乗り場戸の敷居に物などが挟まり戸が開かない場合、次の階へ行って戸を開きます。
同時通話方式インターホン 管理人室に親機1個、かご内に子機1個をそれぞれ配置し、かご内から管理人と話しができます。
マルチビームドアセンサー 赤外線ビームで出入口のほぼ全高、全幅の範囲を検出可能で、乗り降りする荷扱者および荷物を検知すると、再び戸が開きます。


かごの照明および
換気扇の自動休止
所定の時間エレベーターが利用されない場合、自動的にかご照明を消灯し、換気扇も停止させます。
かご行先階ボタンの
いたずら登録キャンセル機能
かご内の行先階ボタンが、かご内の人数に比べて多数押されている場合は、いたずら操作として検出、かご行先階を一括キャンセルします。



着床時行先階ボタン点滅機能 かごが目的階に近づくと、その階の行先階ボタンが点滅し、到着を事前にお知らせします。
車いす兼用エレベーター仕様 車いすにのったままで利用できる乗り場ボタン、かご内操作盤、鏡やドアセンサーなどを装備します。



愛情アナウンス 満員時や異常時に、その状況を音声で説明します。
音声案内装置 乗客に対し、各種案内を放送します。





パーキング運転 パーキングスイッチの操作によりエレベーターをパーキング階に呼び寄せ、エレベーターは戸を閉じ、かご照明を消灯して休止します。




反転時呼び一括キャンセル機能 かごの方向が反転する時、逆呼びの登録を取り消します。
ドアリオープン機能 乗り場ボタンを押すことにより、閉じかけた戸を再び開きます。
軽故障時最寄り階着床装置 運転中に一時的な故障で停止した場合、安全装置が動作していない限り、最寄り階まで自動低速運転し、閉じ込め故障を低減します。
過負荷検出装置
(乗り過ぎ防止警報装置)
戸が開いているときに、かご内の荷重が所定の値を超えた場合、警報を発して戸を開いたままにします。
荷役特殊対応 積載質量1000~2000kgにおいて、1回の積み荷は500kgを超え1000kg以下(台車重量を含む)に対応できる床構造とします。
荷摺り かご内側板の床面から1150mmまでの範囲にステンレス製の保護板を配し、荷役時の接触などによる側板への傷の発生を防ぎます。
かご内防犯カメラ かご内の状況を中央監視室などでモニターできます。かご内での犯罪やいたずらの防止に効果的です。
戸開き時間延長ボタン [開延長]ボタンを押すと、最大3分まで戸開きを延長することができます。
(コレクチブコントロールの場合)
副操作盤 主操作盤の反対側にも操作盤を設けることができます。
遮煙性能付き
エレベーター乗り場戸
エレベーターの乗り場と三方枠、および乗り場と敷居の透き間を気密材で密閉することで、エレベーターに遮煙性能を持たせます。(本仕様適用時、停電時自動着床装置または予備電源、および火災時管制運転が必要となります)
かご出入口二方向 かご内の背面に出入口を設けます。車いす利用の方が、乗り込んだ向きのままで通り抜けることができ、容易に乗り降りできます。
敷居間ギャップ10mm 敷居溝幅と、エレベーターのかごと階床のすき間(敷居間ギャップ)を10mmに設定。
車いす使用の方や視覚障がい者の方の、乗り降りの際の不安感を軽減します。
  • 一部の敷居間ギャップは30mmとなります。

かご内直話・遠隔故障監視システム

サイタ工業と安全契約いただいたお客さまのエレベーターは、かご内直話・遠隔故障監視システムによる24時間監視サービスを受けることができ、信号等受信時、当社専門技術者が迅速な対応をいたします。また、閉じ込め等の緊急事態を受信した場合は、(株)日立ビルシステム出動拠点(全国300拠点以上)からの一次対応の出動支援を行います。

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